2006 Fiscal Year Annual Research Report
健康に関連するライフスタイルの変容を測定するための指標の開発と分析
Project/Area Number |
18500596
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
若林 チヒロ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40315718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萱場 一則 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10221194)
新村 洋未 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70315703)
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Keywords | 生活 / 健康 / 栄養調査 / 肥満 / 栄養・食生活 / 身体活動・運動 / ライフスタイル |
Research Abstract |
目的 市区町村レベルの地域ごとにライフスタイルの変容を測定するための指標を検討し、ライフスタイルの変容に関連する環境や条件を明らかにすることを目的とした。具体的には、「国民健康・栄養調査」を用いてデータベースを作成し、「健康日本21」で挙げられた項目を参考に、現状のまま推移して2010年までに目標を達成するか否かを性年齢階級別の人口集団ごとに検討した。特に肥満者割合とそれに関連する栄養・食生活,身体活動・運動の項目を中心に検討した。 方法 国民栄養調査で,肥満者割合(BMI≧25.0),脂肪エネルギー比,日常生活における運動習慣のある者の割合,日常生活における歩数について性年齢階級別に1995年から2003年までの値で回帰分析を行い,2010年における予測値を算出して,「健康日本21」目標達成の可否を検討した。 結果 肥満者割合について2010年までに目標を達成できるのは女性の40歳代以下のみで,男性のすべての年齢階級と女性の50歳代以上では目標を達成することができないと予測された。特に30歳代以上の男性の肥満者割合は増加傾向が強く,2010年には40%近い値になると予測された。脂肪エネルギー比では40歳代以上,運動習慣者割合では男女共60歳代のみ,日常生活における歩数では20歳代男性と40歳代女性のみが目標を達成できると予測され,他の性年齢階級では目標達成は困難と予測された。肥満者割合で目標達成できないと予測された人口集団のうち,脂肪エネルギー比では男性30歳代以下,運動習慣者割合では男性50歳代以下と女性50歳代,日常生活における歩数では男性30歳代以上と女性50歳代以上では目標達成できないと予測され,これら人口集団に対して対策を強化する必要があると考えられた。 結論 「健康日本21」で肥満者割合について挙げた目標の達成は、大部分の性年齢階級で困難と予測された。肥満に関連する栄養・食生活や身体活動・運動に関する項目でも目標達成困難な集団が多かった。
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Research Products
(1 results)