2007 Fiscal Year Annual Research Report
肥満予防と教育システムの構築-軽度肥満者に対する行動科学的手法を用いた介入研究-
Project/Area Number |
18500622
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
奥田 豊子 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 教授 (90047308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝井 均 大阪教育大学, 保健センター, 教授 (60047280)
三村 寛一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90116179)
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Keywords | 食行動 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 食事内容 / 歩数 / 腹囲 / 減量 |
Research Abstract |
メタボリックシンドローム(MS)改善に効果的な要因を明らかにするために、ダイエット教室参加者80名を対象として、MS該当群・予備群を抽出し、受講後の改善の有無により2群分け、2群間に食行動・食事内容・歩数などにどのような違いがあるかを検討した。 MS該当群・予備群も受講前の20名が3ヶ月間の受講後11名へ減少した。特にすべてのコンポーネントで異常値を示さない正常群が25名から受講後38名へと52.0%の増加を示し、この減量教室のプログラムが有効であることが示された。受講後ウエスト周囲径減少量は、体重、体脂肪減少量と有意な相関を示し、3kgの体重減少、3cmのウエスト周囲径減少を目指すことがメタボリックシンドローム改善につながることが示唆された。ウエスト周囲径減少量がタンパク質、脂質、一価・多価不飽和脂肪酸、コレステロール摂取量と有意な負の相関を示し、血清トリグリセリドがエネルギー、タンパク質、炭水化物摂取量と有意な正の相関を示し、体重、体脂肪の減少量は緑黄色野菜の摂取量と有意な正の相関を示したことから、摂取エネルギーを減少させること、主菜の量を減少させ、副菜として野菜料理を摂取することがメタボリックシンドローム改善に有効である可能性が示唆された、間食としての菓子の摂取を控えることの重要性も示した。食行動との関連では、受講後のメタボリックシンドロームコンポーネント数では「体質に関する認識」と正の相関、「「代理摂食」の改善と負の相関がみられたことから、メタボリックシンドローム改善にはまず食行動に関する意識改善が重要な可能性が示唆された。MS改善群では3ヶ月間の平均歩数が13000歩を超えており、一般に推奨されている10000歩よりもさらなる歩数の増加が必要な可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)