2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500633
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
狩野 百合子 Kobe Women's University, 家政学部, 教授 (40203682)
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Keywords | エキストラバージンオリーブ油 / 蛋白代謝 / ステロイド代謝 / テストステロン / 黄体形成ホルモン / オレウロペイン / ポリフェノール / オレウロペインアグリコン |
Research Abstract |
平成19年度〜平成20年度までに行った実験結果より、エキストラバージンオリーブ油中に含まれるポリフェノール画分のオレウロペインがカテコラミン分泌を促進し、ステロイド代謝を刺激して蛋白代謝を促進することが示唆されたことから、エキストラバージンオリーブ油中のオレウロペインが蛋白代謝を促進させるメカニズムについて調べることにした。 実験は、オレウロペインアグリコン(オレウロペインが吸収され血中に出てくるのはオレウロペインアグリコンであることより)をSD系の7週齢の雄ラットにin situで投与したときの投与量と黄体形成ホルモン(Luteinizing hormone:LH)分泌量との関係(dose resp onse)を調べた。(LHは体蛋白同化ホルモンである精巣中テストステロンの生成を直接支配している視床下部下垂体より分泌されるホルモンで、オレウロペインの投与で引き起こされるノルアドレナリン分泌の刺激によるLH分泌量への影響について調べることで蛋白代謝への影響についてのメカニズムを調べる。) その結果、オレウロペイン投与量に比例し、LH分泌量が高くなることが示唆された。同様にエキストラバージンオリーブ油中から抽出したポリフェノール画分を投与したときのLH分泌量についても調べた結果、投与量に比例的にLH分泌量が高くなることが示唆された。以上の結果から、エキストラバージンオリーブ油中ポリフェノール画分のオレウロペイン投与はLH分泌量を増加させ、精巣中テストステロン分泌を促進することで蛋白代謝を亢進させていることが示唆された。
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Research Products
(4 results)