2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500635
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
近藤 真紀 四国大学, 生活科学部, 教授 (10122566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 博子 四国大学, 生活科学部, 助手 (30268700)
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Keywords | エネルギー代謝 / ウーロン茶 / ポリフェノール |
Research Abstract |
1)12週齢のウィスター系雄ラットに固型飼料と水を自由に摂取させて一週間予備飼育後、4群に分け対照群には蒸留水を、また1%の濃度に調製したウーロン茶、緑茶、紅茶の各浸出液を4週間にわたり自由に摂取させて飼育した。以下、それぞれの群をC群、O群、G群、B群とする。なおこの4群のラットにはpaired feedingにて固型飼料を投与し、飼育期間中は体重と摂水量は毎日測定した。 2)腹腔内脂肪重量は0群、G群で有意に低値を示し、それぞれC群の59%、80%にまで低下していた。このことから、茶葉浸出液には腹腔内脂肪の燃焼促進作用があり、とくにウーロン茶においてその作用が強いことがわかった。 3)茶葉浸出液投与群で血清TGは有意に低くなっており、C群より35%ほど低値を示していた。 4)消化吸収能について観察したところ、ウーロン茶を投与したラットで、膵外分泌が亢進し、膵酵素合成も亢進している可能性が示唆された。 5)茶葉浸出液を4週間投与したラットを代謝計測システムのチャンバー内に入れ、流量2ml/分の条件下で24時間にわたり、酸素消費量と二酸化炭素産生量およびRQを測定した。その結果エネルギー代謝は、ウーロン茶(0群)と緑茶(G群)の投与で10%ほど上昇していることがわかった。 6)ウーロン茶の投与で脂質排泄量がC群の1.2倍に増加していた。 7)本実験で用いた1%茶葉浸出液の各種ポリフェノールについてHPLCを用いて測定した結果、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキンガレート(EGCg)が、緑茶や紅茶に比べウーロン茶に多いことが分かった。 以上のことから、エネルギー代謝や体脂肪、消化吸収に及ぼすウーロン茶の影響はEGCならびにECが強く関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)