2008 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害者の食に対するストレスから考察する食の意義と食教育への応用
Project/Area Number |
18500642
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Research Institution | Otsuma Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
高橋 ユリア Otsuma Women's University Junior College Division, 家政学部, 准教授 (80236330)
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Keywords | ストレス / 摂食障害 / 教育 / 食 / 過食症 / 亜鉛 / 毛髪 / ミネラルバランス |
Research Abstract |
ストレス性疾患と言われる摂食障害者の食を考察する事により、食が持つ様々な側面を追求し、食教育に役立てる事を目的とした。 摂食障害学生の毛髪中亜鉛濃度が標準値に近くなると過食が減り、精神状態も安定するという放射化分析結果を数値的に本学性に提示する事が、さらに、精神的安定を促し、教育的指導に役立つという結果をもとに、他の摂食障害者や家族にこの指導方法の評価を、聞き取り調査によりその評価を求めた。 摂食障害者のほとんどが、自分の精神状態を、明確な数値的指標の提示で示される、という観点に高い評価を示した。 摂食障害者の家族、特に母親による評価が高かった。 学生という立場であれば、日常的に一番接する事の多いのは、専門医やカウンセリングの担当者ではなく、教育現場の教師であろう。その教師が、自分の食に対する対応に対し、関心を持ってくれているという観点も評価が高かった。 食を通して、全ての価値観を決定する傾向にある摂食障害者にとって、食に関心を持っている教師に出会う事は重要であると考えられる。 すなわち、複雑化するストレス社会において、食教育の重要性も高くなると考えられ、その指導方法の確立が大切であると本研究からも明確になった。
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