Research Abstract |
理科離れを少しでも未然に防ぐため,理科(化学)の実験や学習を支援するため,化学研究室のホームページを下記の様に充実させた。水溶液の作り方(濃度計算,調製方法,注意事項)について,前年度までに食塩水,塩酸,酢酸,硝酸,硫酸,アンモニア水,水酸化ナトリウム水溶液,二酸化炭素と石灰水,固体無水物の溶解度(9種類),シュウ酸水溶液,シュウ酸ナトリウム水溶液を作成済みである(ダウンロード可能).本年度は,過酸化水素水の作り方およびミョウバンとその関連物質の溶解度(8種類)の2つを試作した.化学実験のシミュレーションについて,前年度までに酸・塩基滴定(2価,1価),酸・塩基の混合滴定,酸化・還元滴定(硫酸酸性で過マンガン酸カリウムで滴定)を作成済みである.本年度は,酸化・還元滴定(ヨウ素滴定)を試作した.滴定液はチオ硫酸ナトリウム水溶液であり,被滴定液は過マンガン酸カリウム,さらし粉,次亜塩素酸ナトリウム,過酸化水素,硫酸銅の水溶液から選択できる.質問箱の年間の閲覧総数は約29,500件であった.今年度は追加の質問を含めて約70件の質問に回答した.必要に応じて日常生活に例えて,平易な言葉を用いてできる限り速やかに質問者にe-メールで回答し,ホームページにも公開した.質問内容から考えて,質問者の約6割は高校生と大学生である.教員や指導主事等からの質問も増加傾向にあるが,まだまだ少ない.そこで,本年度の成果(質問箱の回答集と溶液の作り方等)を約560冊印刷・製本した.さいたま市・埼玉県等の小学校〜高校教員や指導主事等を中心に約440冊を配布済みである.残りは大学説明会の参加者に配布する予定である.また,図書館の学術情報発信システムSUCRA-IRを通じてweb上でもpdf版の報告書を配布している.さらに,教育学部の多数の学生(教員の卵)にホームページを紹介し,教育実習や学校の授業における活用を勧めた.
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