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2006 Fiscal Year Annual Research Report

「生きもの同士のつながり」の教材としてのダンゴムシを用いた理科実験の開発

Research Project

Project/Area Number 18500663
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

松良 俊明  京都教育大学, 教育学部, 教授 (20111990)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 板東 忠司  京都教育大学, 教育学部, 教授 (70218676)
梶原 裕二  京都教育大学, 教育学部, 助教授 (10281114)
Keywordsダンゴムシ / 理科教材 / 土壌動物 / 物質循環
Research Abstract

本年度はダンゴムシによる枯葉(木本類および草本類)の選択性に関する実験と、Y字管を使っての臭いによる餌への定位に関する実験を主として行った。以下のようなことが明らかにされた。
1.アオギリ・クスノキ・クロマツ・サクラ・ツバキ・フウ・マテバシイ・モウソウチクの枯葉のうち、よく摂食されたのはフウやアオギリなどの薄く柔らかい葉で、クロマツやマテバシイなどの堅い葉はほとんど食われなかった。
2.同じサクラの枯葉であっても、野外の土壌表面に長期間放置した枯葉の方が、よく摂食された。ダンゴムシは微生物の分解を受けた枯葉を好むようだった。
3.7種の草本の押し葉をつくり、それらを個体識別マークをつけたダンゴムシに与え、摂食痕と体重変化を調べた。1週間で最も体重増加があったのはドクダミやタンポポであり、エノコログサやセイタカアワダチソウでは体重増加はほとんど見られなかった。同じ草本であっても、植物組織の丈夫さが摂食量に大きく関与していると思われた。
4.夜行性でかつ視覚の発達していないダンゴムシにとって、嗅覚は餌への重要な定位手段と思われる。彼らが臭いにいかに反応するかを調べるためのY字管を用いた実験装置を開発した。食料として不適な枯葉(クスノキ、イチョウ)に対して明らかな忌避行動を示した。逆に、サクラなどの好適な葉には正の反応を示し、彼らが臭いで餌を探索していることが強く示唆された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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