2008 Fiscal Year Annual Research Report
合成開口レーダによる高解像度地球観測画像を用いた科学技術教育プログラムの開発
Project/Area Number |
18500668
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊藤 陽介 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90249855)
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Keywords | 合成開口レーダ / SAR / 地球観測画像 / 科学技術教育 |
Research Abstract |
本研究課題では、今後本格的に利用されることが想定される合成開ロレーダ(SAR)を用いて地球表面を高解像度観測できるリモートセンシング技術を初等・中等教育機関において取り扱い、人類が直面している地球環境問題に対応できる人材の醸成を目標として実施している。 まず、中学校の技術・家庭科(技術分野)における教育実践を想定して立案した「合成開ロレーダによる高解像度地球観測画像を用いた科学技術教育プログラム」に基づき、リモートセンシング技術の概要、合成開ロレーダの原理、レーダ電波反射器(CR)の製作・設置作業を含む観測実験、地球観測画像の解析処理方法などを体験的かつ実践的に取り扱う授業内容を開発した。一方、本教育を実施するために必要とされるSARの原理などに関するWebコンテンツを開発するとともに、Ajax技術を用いた学校教育用SAR画像解析・表示ソフトウェアを授業利用できるよう新たに研究開発した。 開発した科学技術教育プログラムは、平成19年に中学生を対象として教育実践され、事前・事後調査及び学習課題ごとに自己評価形式の調査を実施した。その結果に基づき学校教育用SAR画像解析・表示ソフトウェア、学習指導計画、教材等を改良した。改良した科学技術教育プログラムの一部を平成20年に授業実践し、事前・事後調査及び学習課題ごとに生徒による自己学習評価を実施した。 さらに、開発した「合成開ロレーダによる高解像度地球観測画像を用いた科学技術教育プログラム」に基づいて授業実践した結果を中学校教員とともに省察し、学習指導計画、学校教育用SAR画像解析・表示ソフトウェア、各種教材等の教育効果を分析した。その結果、地球環境問題等に対してリモートセンシング技術を学校教育の題材として導入できること、ならびに開発した科学技術教育プログラムの有用性が明らかとなった。
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