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2009 Fiscal Year Annual Research Report

モバイル学習環境を活用した実験・観察型の数理教育の有効性に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 18500684
Research InstitutionKanazawa Technical College

Principal Investigator

佐伯 昭彦  Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60167418)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土田 理  鹿児島大学, 教育学部, 教授 (10217325)
氏家 亮子  金沢工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (30280382)
Keywords数学教育 / 教育工学 / 数学的モデリング / モバイル学習環境 / 科学教育
Research Abstract

本研究の目的は,モバイル学習環境を活用した実験・観察型の数理教材を開発し,その教育的有効性を実際の授業で明らかにすることである.本研究で開発するモバイル学習環境は,携帯情報端末としてPDA,さらに,PDAに接続するデータ収集機としてLabProと各種センサー(申請設備3台)で構成されている.これにより,データ収集機を活用した実験・観察中に,インターネットを介して収集したデータと画像等を送信・蓄積可能となり,しかも,実験中に情報検索・収集による調べ学習,さらに,遠隔地にいる生徒との協調学習も可能となる.
平成21年度は,ハンドヘルド・テクノロジーとインターネットを活用した数学と物理との総合学習を岡山県立備前緑陽高等学校と鹿児島大学附属小学校で実践した.授業内容は,距離センサの前を生徒が歩いて時間と距離を表すS-Tグラフ(時間と距離のグラフ)を作成する実験・観察型の探究活動を,遠隔地の2校で同時に行う実践である.まず,最初に両校の生徒は,与えられたS-Tグラフを描くように距離センサの前を歩くことを求められ,実験と観察を繰り返しながらS-Tグラフを作成する方法を習得する.次に,遠隔地にいる2グループの生徒たちが,自分たちの歩いた映像を相手校に送り,相手が歩いた結果のS-Tグラフをお互いに回答する.最後には,自分たちの歩いた様子を言葉や文章で表現しグループに伝え,相手が歩いた結果のS-Tグラフをお互いに回答する.この授業の結果より,生徒が歩いた現象の変化をグラフに表現する能力と,グラフから現象の変化を捉える能力が育成できたと考える.また,歩いた様子を言葉や文章で表現し遠隔地の生徒に伝え回答しあうといった協調学習を通して,歩く場面における数量(時間と距離)の関係を概括的に捉える能力が育成できたと考える.なお,この授業における詳細な評価は,生徒の活動内容及び事前・事後調査をもとに現在分析中である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 事象の変化とグラフをつなぐ数学的リテラシーを育成する教材に関する一考察 -歩く様子とS-Tグラフとの関係を考察する教材開発-2009

    • Author(s)
      佐伯昭彦, 土田理, 氏家亮子, 末廣聡
    • Journal Title

      日韓国際数学教育セミナー2009論文集

      Pages: 129-134

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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