Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 健太郎 沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 准教授 (00335100)
神里 志穂子 沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 准教授 (00442492)
野崎 真也 沖縄工業高等専門学校, 情報通信システム工学科, 助教 (00390568)
奥田 篤士 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助教 (20413891)
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Research Abstract |
現在求められている技術者とは,技術やシステムを机上で埋解するだけではなく,実際にモノに触れることができ,その特性や性質を見抜く力を持った人材である.そして,近年の学生実験で使用する計測機器などは,高度な機能が付加されており,技術の根幹を学ぶためには障害になっている場合もある.このような状況下において,高専の教育目標である実践的技術者を育成するために,これまで工学実験の内容やその効果について検討されていない学生実験を早急に見直す必要がある.本研究は,技術を習得する基本である学生実験を通じて,高専が社会に出すべき実践的技術を持った人材育成を図ることを目的とする. これまでに講義の授業評価や教育手法改善の試みが多く行われているが,新たな試みを実践し,その後のアンケートで授業改善の効果を評価するものがほとんどである.そして,なぜ新たな試みが実施されたかを述べている例は少ない.このような取り組みに対し,我々は,工学実験の教育改善を目的に,どのような教育法を適用したらよいのかを工学的にアプローチしている.この考えは,トヨタ自動車をはじめ日本のメーカーが取り入れている作業の"カイゼン"に拠るものである.そのために,工学実験を要領よく行う学生の特徴を明らかにするために,学生の視線,手先や腕の動きをそれぞれアイマークレコーダおよびモーションキャプチャで解析した.この解析により,計測系と製造系の実験スタイルには,それぞれ異なる特徴を有している.前者は,視線移動,手先移動で,後者は腕の関節角度を表現する型に重点をおいた実験スタイルであることを示唆した.また,両者に共通する重要な要因として,実験手順の把握および実験装置の配置を指摘した.そして,これらの解析に基づくeラーニングを活用するための簡便な教材作成法を提案した.
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