2006 Fiscal Year Annual Research Report
主体的学習における知識の洗練化を支援するワークベンチ・フレームワークの提案と実現
Project/Area Number |
18500712
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
岡本 竜 高知大学, 理学部, 助教授 (60274362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 康夫 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助手 (20380115)
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Keywords | 主体的学習 / 知識洗練 / 知識外化 / ピアレビュー支援 / プレゼンテーション / 学習支援環境 |
Research Abstract |
本研究は,主体的な学習を効果的に支援するために,学習者の獲得した知識の洗練化プロセスに着目した学習支援方法の提案と,それにもとづく学習支援環境の実装・検証を目的とするものである.平成18年度においては,我々が目的とする知識洗練のためのワークベンチ・フレームワークを構築するための,知識洗練モデルの構築と主体的学習支援環境の全体設計を行い,その主要構成要素となる複数の支援ツールの開発を行った.また,その成果を国際会議,および国内の全国大会と研究会にて報告した. (1)知識洗練モデルの構築:平成18年度には,主体的学習における学習者の知識外化プロセスに着目した知識洗練モデルの考察・検討を行った.学習により獲得された知識の外化には様々な形態が存在するが,今回は特にPowerPointなどのプレゼンテーション・ツールを用いた知識の外化を対象とし,ピアレビューとバックレビューを通じた知識洗練化モデルと,それにもとづく学習支援手法を提案した. (2)学習支援ツールの設計・開発:主に学習者が獲得した知識を内省して外化するための概念構造の表現ツールの設計と開発,さらに,プレゼンテーションリハーサルを対象としたピアレビュー支援環境の設計と試作を行った.前者は,知識を概念グラフとして描画するための支援ツールであり,本フレームワークでの主な知識表現ツールとして利用される.また,後者では,学習者のプレゼンテーションをビデオ撮影しながら,PowerPointファイルを動的に解析して自動的にHyperVideoを作成してレビュー作業を支援する手法を独自に開発・試作することで,新しいプレゼンテーション・レビュー支援方法の提案を行った。
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