2006 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningを活用したソフトウェア工学教育の研究
Project/Area Number |
18500729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
松浦 佐江子 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (10348906)
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Keywords | ソフトウェア工学教育 / オブジェクト指向開発技術 / インストラクショナルデザイン / e-Learning / ソフトウェア開発技術者育成 / Project Based Learning / テスト方法学習 / 評価方法 |
Research Abstract |
ソフトウェア開発技術者を育成するには高品質なソフトウェアを効率よく開発する能力を育成する必要がある。ISO/IEC9126ソフトウェア品質特性では、機能性・信頼性・使用性・効率性・保守性・移植性の6項目(副品質特性が21項目)の特性が定義されている。これらの品質はアプリケーション毎にその要求される度合いが異なるが、ソフトウェアの品質に対する整理された評価観点を与えている。本研究では学部教育におけるソフトウェア開発技術の習得の目標を下記の4項目により定め、プログラミング教育の各科目における目標に設定した。 A)プログラムを構文に従って正しく定義できる。(コンパイル・実行することができる。) B)機能的要求を満たすプログラムを適切なアルゴリズムで定義できる。(要求を満たすことをテストし、テスト結果により誤りを発見することができる。) C)効率の良いプログラムを定義できる(データ構造とアルゴリズムを工夫することができる。) D)保守性の高いプログラムを定義できる(対象をモデル化し、モジュール構造を設計し、再利用性の高いモジュールや仕様変更時に少ない労力で変更が可能なモジュールの設計を行うことができる。モデルとプログラムの間の整合性を検証できる。) 基本的なプログラミング能力はB)の機能的要求を満たすプログラムを定義できることであり、要求を適切に認識する、認識した要求をプログラムとして定義できる、定義したプログラムが要求を満たしていることを確認するテストを定義できる、テストを実行し誤りを発見できることの4つの副目標を達成することを誤りがなくなるまで繰り返すことができることであると考える。 今年度はオブジェクト指向プログラミング初学者を対象に機能的要求を満たすプログラムを作成する能力を育成することを目標としたJavaプログラミング演習授業(2年次後期に実施)の設計を行い、その支援環境であるテスト方法学習支援ツールを開発した。ツールの適用実験を行い、テスト方法学習支援の環境に関する問題点を検討した。
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Research Products
(6 results)