2008 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningを活用したソフトウェア工学教育の研究
Project/Area Number |
18500729
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
松浦 佐江子 Shibaura Institute of Technology, システム工学部, 教授 (10348906)
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Keywords | ソフトウェア工学教育 / オブジェクト指向開発技術 / インストラクショナルデザイン / 要求分析 / ソフトウェア開発技術者教育 / Unified Modeling Language / Project Based Learning / Model Driven Development |
Research Abstract |
ソフトウェア開発技術者を育成するには高品質なソフトウェアを効率よく開発する能力を育成する必要がある。本年度は要求分析段階に着目し、分析方法およびその教育方法について検討した。「要求分析モデルからのプロトタイプ自動生成ツールの改良および適用実験」では、UMLで定義した要求分析モデルからWebアプリケーション・プロトタイプを自動生成するツールを用いて、顧客と開発者を想定した学部4年生による開発実験を行った。実験では、従来のユースケース分析で行われるユースケース記述と手動のプロトタイプ定義による開発との比較を行い、本手法が顧客の要求を定義可能であり、顧客が確認した項目を要求仕様として正確に定義できることが確認できた。一方、実験で得られたモデリングの学習方法やプロトタイプの表現力に関する問題点に関して、ツールの改善を行った。「ETロボコンを題材としたモデル駆動開発」では組込みシステム技術協会が主催するETロボコンに大学院生、学部4年生、1年生のグループで参加した。MDAの考え方に基づき、自律走行車のハードウェアおよび実装技術(LEGOの車体およびJava)に非依存なモデルをトップダウンに設計し、段階的な走行目標に対する開発方法を考案することにより、比較的良いタイムで完走することができた。さらに、迷路探索ロボットを事例として、実行可能UMLツールを用いたモデリング実験を行っており、組込みシステム開発におけるトップダウンなモデリング方法を検討中である。また、ソフトウェア工学的観点からのオブジェクト指向開発技術教育の充実のため、カリキュラムの改善を行った。具体的には、これまで半期で教育してきた授業内容をJava言語による基礎プログラミング教育とオブジェクト指向開発技術の特長である再利用性・保守性についての教育を段階的に実施できるように、科目を新設し、通年で教育を行った。
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Research Products
(21 results)