2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500748
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
史 一華 西南学院大学, 商学部, 教授 (90249623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徐 海燕 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (80226373)
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Keywords | e-Learning / 教育工学 / 学習評価 / 広域学習環境 / BBS / Webサービス / 自動連携 / データ共有 |
Research Abstract |
近年e-Learningシステムの機能充実と同時に、コストも複雑さも増してきている。しかし、利用者の目で見た場合は、互いに「似た」機能を持っているにも関わらず、使い方は大きな差がある。またデータ(コンテンツや学習情報)の共同利用や再利用は難しいである。われわれはこのような問題を解決するには、Webサービスを活用したシステム間のデータや機能の共有をベースにした広域仮想学習環境を提案している。 本年度(平成18年度4月1日〜平成19年3月31日)では次のような面で研究を行った。 「e-Learningの新しいフレームワーク:広域仮想学習環境」 複数の大学間で機能やデータの共有実験を行うための準備として、これまで自作をベースにした実験システムの開発をフリーで本格的なe-LearningシステムMoodleへ移行した。特にこれからの実験の基礎となるシステム間のWebサービスのためのAPIの検討を行い、その実験として、これまで自作システムで開発した様々な「評価ツール」をMoodle上で再構築した。現在、実際の講義環境における大学間の連携・共有が運用し、その評価を行っている。 「既存のe-Learningシステムの拡張によるBBS情報の共有の実現」 Moodleのフォーラム機能の代わりに「広域BBS連携ツール」を利用することで、物理的に離れている複数のBBSで行っている質問応答と討論があたかも「一つのBBS」のようを実現し、離れた複数の研究室間でデータ交換や通信などの基礎実験を行い、その振る舞いを確認した。来年度の大学間の正規講義でBBS連携の実験を本格的に始まる。 「Webサービスベースの新しい機能モジュールに関する研究」 e-Learningによる自学自習環境においては、如何に学習者を評価し、学習を制御するのかが、学習の効果やモチベーションの維持に大きく影響する。既存のシステムは独自仕様の評価データと評価モジュールを持っているため、評価データの再利用・共同利用が殆どできない。この問題を解決するために、XMLとWebサービスをベースにした新しい評価ツールを開発した。これを利用すれば、複数のシステム間で評価データや機能などの共有と連携が可能になる。また、自然言語処理などの技術を活用して、少ない作業で多くの「似た問題」を一斉に作成する機能も提供している。これによって、教員の出題労力を軽減できるだけではなく、教室のような集合教育の場での活用も期待できる。
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Research Products
(2 results)