2006 Fiscal Year Annual Research Report
理科実験マイクロワールドにおける教材提示と教材管理に関する研究
Project/Area Number |
18500749
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
野口 孝文 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20141856)
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Keywords | 学習支援 / マイクロワールド / SOM / IntelligentPad |
Research Abstract |
本研究の目的は,教材を管理するためのシステムを開発することである.学習支援システムにおいて,教材の再利用は,システムの維持や開発に欠かせない技術である.本システムは,教材を開発するときばかりでなく,学習者がシステムを利用するときにも,教材を構成する部品や他の学習で利用したツールを再利用できるシステムである.一方,自由度の高いシステムでは,教材の再利用を促進するための教材管理機能の開発が重要である.そこで本研究では,教材の開発とともに教材の管理と提示に関する研究開発を行う. 本研究の目的は,以下のとおりである. 1)試行錯誤しながら得た知識を教材とともに蓄積する教材プールを開発する. 2)蓄積した教材を利用者(学習者や教授者)が利用するときに,有用と思われる教材を自動的に提示する基盤技術を開発する. 3)小学校の理科を対象としたマイクロワールドを開発する. 教材の利用と管理がシームレスに行えるユーザインタフェースを開発する. 本年度は,(1)試行錯誤しながら得た知識を教材とともに蓄積する教材プールの開発した.教材を構成するパッドの組み合わせをコード化して,教材を管理する仕組みを開発した.教材は複数のコードから構成され,その組み合わせとともに教材を教材プールに登録することができる.(2)蓄積した教材を利用者(学習者や教授者)が利用するときに,有用と思われる教材を自動的に提示する基盤技術を開発した.教材プールに登録されている教材の可視化を行うために,教材プールに登録されている教材をコードで分類し,表示する方法を検討した.(3)教材の利用と管理がシームレスに行えるユーザインタフェースを開発した.ここでは,教材プールに登録されている教材を,開発した提示方法で提示するときのデザインについて検討し,操作性を考慮したツールの配置および,提示部品の量やサイズなどについて検討した. 次年度は,検討した内容を基に実用的なシステムの開発を目指す予定である.
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