2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18500776
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 安隆 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 准教授 (70134442)
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Keywords | 活断層 / チベット高原 / 横ずれ断層 / 国際研究者交流 / 中国 |
Research Abstract |
断層が無傷な岩石中に発生し,時間とともに大規模な断層へと成長・成熟していく過程を解明するために,チベット高原東部のKangding断層帯中部の屈曲に伴って生じた新しい断層帯(Dalianshan断層帯)をテストフィールドとして,今年度は以下の調査・研究を行った. (1)断層帯の高精度mappingとstripmapの作成:前年度までに実施したDalianshan断層帯の空中写真判読と現地検証に基づくmapping結果をまとめるために,中国側研究者が訪日した.完成したstripmapは中国地震局から出版される予定である. (2)同断層帯南部セグメントにおいて,昨年度実施したトレンチ掘削調査によって得た試料の年代を放射性炭素同位体法によって測定した.その結果,同断層帯南部セグメントの最新活動時期は,1430±50yrBPと2100±70yrBPの間であることが分かった.これよりさらに前の断層活動は,8790±100yrBPと16,500±80yrBPの間に1回以上あったことも明らかになった.同断層の活動間隔は6千年以上であり,Kangding断層帯本体に比べ有意に長い. (3)今後の共同研究のための打ち合わせ: 日本側研究者が中国地震局を訪問し,日本における当該研究分野の最新研究成果関する講演を行うとともに,中国側研究者とTibet-Himalaya地域における今後の研究協力について話し合った.
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Research Products
(2 results)