2006 Fiscal Year Annual Research Report
太平洋西部熱帯域における気候環境の5年周期変動に関する研究
Project/Area Number |
18500788
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
菅野 洋光 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター・やませ気象変動研究チーム, チーム長 (30355276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
プリマ・オキ・ディッキ アルディアンシャー 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20344624)
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Keywords | 気候変動 / 農作物収量変動 / インドネシア / 5年周期変動 / 降水量観測 / 北日本 / 冷害 / ジャワ島 |
Research Abstract |
本研究では、北日本における夏季天候の5年周期変動の原因について、ロスビー波源である東南アジア熱帯域に焦点を当てて明らかにすることを目的とする。18年度に得られた研究成果は以下の通りである。 1.カートリッジMTを媒体として頒布される気象電報データの変換作業を行った。HITACバイナリー形式データを東京大学計算センターm-vosマシンを用いてテキスト形式に変換した。1993年〜1998年までのデータ変換が完了した。なお、東大のm-vosマシンが18年度をもって運用を終了するため、それ以降最新までの高層気象データについては、他媒体のデータの使用を予定している。 2.インドネシア現地調査を、2006年9月、2007年3月の2回行い、ジャワ島の2カ所(ジャカルタ、ジョグジャカルタ)を調査対象地として選定した。日本から雨量計5台を輸送し、2台をジャカルタ近郊のガソル村、スカジャディ村に設置し、3台をジョグジャカルタ近郊のクワゴン村、ウンブルハジャ村、およびガジャマダ大学農場に設置した。雨量データは1時間積算値がデータロガーに記録されるが、電池の寿命により、今後は6ヶ月に一回、データロガー交換を行う。ジャカルタでは斜面上の農地に雨量計を展開し、標高による差を、ジョグジャカルタでは東西と北の方角に展開し、水平分布を把握する。また、雨量データと現地農作物収量データとの関係式を構築し、過去の気候変動推定のための手法開発を目指す。 3.ジョグジャカルタのガジャマダ大学と共同研究体制を結んだ。当方の雨量データを提供し、共同で解析を行うほか、気象データ、農作物収量データについて提供を受けることとなった。
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