2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松見 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (30209605)
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Keywords | 環境変動 / 化学物理 / 温室効果気体 / 反応過程 / ラボ実験 / 代替フロン / レーザー分光 |
Research Abstract |
真空紫外レーザー誘起蛍光法を用いて、温室効果気体の反応過程および光分解過程をラボ実験により調べた。対象となる原子・分子の検出のために連続波長可変真空紫外レーザー光を、KrやXeなどの気体の非線形効果で発生させた。2台の色素レーザーを1台のXeClエキシマレーザーで励起し、希ガスを媒体とした四光波混合の差周波発生で真空紫外領域の連続波長可変レーザー光を得た。検出レーザーパルスに先立ち活性種を作り出す光分解レーザーパルスを照射した。レーザーパルス時間幅は全解・検出用とも10〜20nsであり、毎秒10パルスの繰り返しである。光分解と検出の二つのレーザーのパルスの間の遅延時間を50nsから100μsの範囲で調節することにより、反応進行状況を刻々と観測することができるようにした。反応セルは常にポンプで排気されているフローのシステムで、活性原子・ラジカルの親分子と反応分子の混合気体を流した。代替フロンガスの大気中の反応過程を調べた。代替フロンとして使用されているHFC(Hydro-Fluoro-Carbon)および新規のエーテル類およびケトン類の大気反応過程を調べた。真空紫外レーザーを使用してこれらの化合物と塩素原子Clとの反応過程を調べた。原応速度定数を正確に求めて、反応過程を明らかにした。米国のフォード社の中央研究所のTimothy J.Wallington博士と協力して、代替フロンとOHラジカルとの反応速度を求める実験を行った。光化学チャンバーとフーリエ赤外分光測定によりこれらの反応の速度を求めることが出来た。反応生成物についても情報を得ることが出来た。分解・除去のテクノロジー開発に不可欠であるだけでなく、これらの物質の継続した使用についてどの程度の制限を与える必要があるかについての判断を下すのに必要な基礎的情報を得ることが出来た。
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