2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
板倉 隆夫 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (20136849)
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Keywords | シトクロムP450 / CYP / DRE / 薬物誘導 / ダイオキシン / 魚 / 鰓 / トランスジェニックメダカ |
Research Abstract |
現在までに得た魚類シトクロムP450(CYP)の遺伝子の5'上流域の長さ、含まれるDRE(ダイオキシン応答性配列)の数、および鰓における発現(構成的あるいは誘導的)は、、コイでは、CYP1B1(0.7kbp、1個、構成的)、CYP1B2(0.8kbp、1個、誘導的)、CYP1C1(3.0kbp、1個、構成的)、CYP1C2(3.0kbp、2個、発現無し)、ウナギでは、CYP1A(2.3kbp、6個、誘導的)、CYP1A9(4.9kbp、11個、誘導的)、CYP1B1(5.2kbp、6個、誘導的)、CYP1C1(4.6kbp、17個、不明)であった。鰓での強い誘導的発現を求めるなら、ノーザンハイブリダイゼーションの結果およびDREの数から判断して、ウナギのCYP1A, CYP1A9、およびCYP1B1が有望と考えられる。ウナギCYP1Aについては既にトランスジェニックメダカを作成済みであるので、ウナギCYP1B1の翻訳開始点から上流3.2kbp(DRE6個のうち3個を含む)のDNA断片をオワンクラゲGFP遺伝子と連結させ、トランスジェニックメダカを作成した。βナフトフラボンによって誘導したところ、肝臓および消化管では誘導的発現が見られたが、鰓では見られなかった。さらに上流3.0kbpを加える試みを進めているところである。 2年目に計画しているトランスジェニックメダカの系統確立について、ウナギCYP1A(鰓で強い誘導的発現を示す)を用いたものについて実験を進め、導入遺伝子が生殖細胞系列に組み込まれたメダカ個体、雄2匹、雌2匹を得た。これらを交配すればホモの個体を得ることができる。これによって系統確立の目処が立った。
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Research Products
(1 results)