2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510091
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
一柳 優子 Yokohama National University, 大学院・工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90240762)
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Keywords | ナノテクノロジー / 磁性体 / ナノ医療 / 磁化測定 / フェライト / 機能化 / ハイパーサーミア |
Research Abstract |
1.医療応用への機能性磁気ナノ微粒子の開発 前年度までに鉄酸化物微粒子にアミノ基を修飾する手法を確立した。今年度はさらにカルボシキル基を修飾することにより汎用性を広げる試みをした。試行錯誤の結果、試薬TESPSAを用いることにより、カルボキシル基の修飾に成功した。また、鉄酸化物以外の磁気微粒子にも修飾方法を確立させ、目的に応じた試料を自在に提供できる体制を整えた。 2.ハイパーサーミア用昇温剤としてのナノ微粒子の開発 ハイパーサーミア(温熱療法)へ応用するために適した試料として、室温付近で保持力が少なく磁化の値の大きい超常磁性的ふるまいをする物質を探索した。特にCo-Tiフェライトについて昇温特性が良い初期結果が得られた。また毒性評価もいくつか行った。フェライト系微粒子ではZnイオンをドープすることで毒性が低くなる興味深い結果も得られた。 3.放射光を利用したXAFS実験と局所構造の解析 5月と11月に計48時間のマシンタイムを獲得しMn-Zn ferriteではZnイオンがAサイトへ入ること、Mnは2価と3価の混合であることなどが明らかになった。 招待講演:(1)日本磁気学会・第25回ナノバイオ磁気工学専門研究会(於:東京工業大学)(2)横浜国立大学第12回サイエンスカフェ(於:横浜)(3)物理とIT、磁気産業国際会議(ISPHTI'08),(ISMI'08)(於:瀋陽)。学会発表、国内:日本物理学会2008年秋季大会など7件、海外:低温物理学国際会議など6件。
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Research Products
(18 results)