2006 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアの計算資源利用による汎用組合せ最適化問題ソルバ・フレームワークの試作
Project/Area Number |
18510118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
品野 勇治 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (00297623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤江 哲也 兵庫県立大学, 経営学部, 助教授 (40305678)
宮代 隆平 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (50376860)
齋藤 隆文 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (60293007)
宮村 浩子 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (20376859)
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Keywords | 組合せ最適化 / 並列処理 / 可視化 / フレームワーク |
Research Abstract |
今年度の目標であるボランティアの計算機資源利用による大規模並列化手法を,組合せ最適化問題の解法へ適用した際の効果検証に対して,利用可能なインフラの開発状況調査を行った.基本的なデータ転送に関する技術的課題の確認等を行ったが,現状では実環境を対象とした開発は適当でないと判断した.これは,オーバーレイ・ネットワークに関する研究も,現在活発に行われているため,継続的に開発が続けられるようなインフラの選定が困難なためである.インフラへの依存度の少ないフレームワーク構築も目標の1つなのではあるが,現状ではオーバーレイ・ネットワークにおける転送方式等も研究段階であるため,1つのインフラを選定することは,そのインフラが実装している転送方式に依存した動作による検証しかできない.そこで,今後は,オーバーレイ・ネットワークの研究向けに開発されているシミュレータ,または,エミュレータ上での実現を目指すこととした.実際,研究機関のネットワークにおけるセキュリティの問題とも関連して,実環境での動作検証は不可能に近いという状況も加味すると,妥当な方向性であると思われる. 一方,大規模な分枝限定木の解析を行うツールの開発は独立に行った.今年度は,木構造の簡略化手法と,その表示の際に表示プリミティブの数を劇的に減少することで,大規模な分枝限定木の適応的可視化手法の開発,および,実装を行った.このツールが開発されたことにより,本研究課題におけるログ解析の可視化に関しては,目標の80%以上は達成された.
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