2007 Fiscal Year Annual Research Report
セルオートマトン法による駅構内複雑流動のシミュレーション
Project/Area Number |
18510122
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
大鑄 史男 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (60116001)
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Keywords | セルオートマトン / マルティエージェント / 駅構内歩行者流動 / 避難時歩行者流動 / カオス / フラクタル |
Research Abstract |
1.駅構内の群衆流動シミュレーションについての研究 名古屋に実在する鉄道会社の駅構内に於ける歩行者流動のシミュレーターについて,昨年度までのアルゴリズムを簡明化することに努めた。この結果,シミュレーターからの歩行データーと現場の生データーとの比較対象を行い,駅構内の於ける歩行流動がほぼ再現できたと考えられる。また,昨年度一部に見られたデーター間の不一致が解消された。さらに,障害物配置がマウス操作によって容易に出来るようになった。 今後は,アルゴリズムの改善を行い,集札口周りの歩行流動の改善を図る。 これらの研究については,学会発表を通して社会へ公表済みであり,論文として投稿する予定で,現在準備中である。 2.緊急時避難流動シミュレーションについての研究 昨年度までの,成果を活用しながら,研究代表者が勤務している大学校舎内の避難流動のシミュレーターを開発中である。これについては,学会発表を通じて社会に報告する予定である。 3.セルオートマトンが定義する離散力学系の性質についての研究 ウルフラムクラスIに属するルール番号40のセルオートマトンが定義する離散力学系がデバネイの意味でカオス性をもつことを国際会議で報告した。 さらにルール番号168のセルオートマトンもまたカオス性を持つことを示した。 今後は,基本セルオートマトンの詳細な性質の検証と相互関係の明確化を目指す。
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Research Products
(8 results)