2006 Fiscal Year Annual Research Report
複雑システム最適化問題に対する生物群最適化に基づくソフトソリューション技術の開発
Project/Area Number |
18510127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 浩介 広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (00263731)
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Keywords | 非線形計画問題 / 生物群最適化手法 / 制約条件 |
Research Abstract |
本年度は研究の対象となる問題の定式化および生物群最適化手法の改良について行った. 1.対象とする非凸非線形計画問題の定式化: 現実社会のシステム最適化の例として,ロボットの最大跳躍問題を取り上げ,非凸非線形計画問題として定式化した. 2.従来の生物群最適化手法の改良: これまでに提案されている生物群最適化手法の非凸非線形計画問題への適用において指摘されている,(1)制約条件のある問題に対して直接適用できない,(2)局所的最適解に停留しやすい,という問題点に対して,新しい個体の修正方法,新しい初期個体群の生成方法,移動方法の改良,離脱行動の導入,多重Stretching技法,という解決法を提案し,これらの解決法をとりいれた改良型生物群最適化手法を提案した. 3.改良された生物群最適化手法のコード化: 上記の2.で考案された改良型生物群最適化手法のアルゴリズムをコード化した. 4.数値例を用いたシミュレーションによる有効性の検討: 本研究で考案された新しい生物群最適化手法を,さまざまなタイプの非凸非線形計画問題の数値例に適用し,有効性・問題点を検討した.特に,ロボットの跳躍最大化問題などのような現実の最適化問題の特性を考慮した数値例を作成し,提案手法を適用することにより,その実用性についても検討した. 今年度の研究で得られた結果から,提案した改良型生物群最適化手法が単一目的の非凸非線形計画問題に対する最適化手法として有望であるということが示されたので,来年度以降は,離散計画問題や多目的計画問題に対する拡張を試みる予定である.
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Research Products
(2 results)