2007 Fiscal Year Annual Research Report
複雑システム最適化問題に対する生物群最適化に基づくソフトソリューション技術の開発
Project/Area Number |
18510127
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 浩介 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 准教授 (00263731)
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Keywords | 多目的非凸非線形計画問題 / 生物群最適化手法 / パレート最適解 |
Research Abstract |
本年度は多目的非凸非線形計画問題及び非線形整数計画問題に焦点をあて,生物群最適化手法の改良を行った. 1.対象とする多目的非凸非線形計画問題及び非線形整数計画問題の定式化: 現実社会のシステム最適化の例として,地域冷暖房プラントの運転計画問題を取り上げ,多目的非凸非線形計画問題として定式化した. 2.単一目的計画問題及び整数計画問題に対する改良型生物群最適化手法の改良: 前年度に提案した単一目的計画問題に対する改良型生物群最適化手法を多目的計画問題に直接適用した場合,求解精度の低下が確認されたため,(近似)パレート最適解情報を利用した新しい個体の移動方法や閾値の導入により,求解精度の改善を図った。また,離散最適化問題への拡張に関しても考察した. 3.多目的計画問題及び整数計画問題に対する改良型生物群最適化手法のコード化: 上記の2.で提案した新しい改良型生物群最適化手法のアルゴリズムをコード化した. 4.数値例を用いたシミュレーションによる有効性の検討: 本研究で考案された新しい生物群最適化手法を,さまざまなタイプの多目的非凸非線形計画問題及び非線形整数計画問題の数値例に適用し,有効性・問題点を検討した.特に,地域冷暖房プラントの運転計画問題などのような現実の最適化問題の特性を考慮した数値例を作成し,提案手法を適用することにより,その実用性についても検討した.今年度の研究で得られた結果から,提案した改良型生物群最適化手法が多目的の非凸非線形計画問題及び非線形整数計画問題に対する最適化手法として有望であるということが示された.来年度以降は,離散最適化問題への適用におけるさらなる改良を試みる予定である.
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Research Products
(7 results)