2006 Fiscal Year Annual Research Report
設備配置問題解法のための進化的なアルゴリズムの研究
Project/Area Number |
18510129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
鈴木 淳 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教授 (30249742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 久志 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (60231677)
開沼 泰隆 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教授 (90204312)
辻村 泰寛 日本工業大学, 工学部, 助教授 (80240977)
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Keywords | 設備配置 / アルゴリズム / 進化的計算法 |
Research Abstract |
設備配置問題のための解法アルゴリズムとして、遺伝的アルゴリズムに用いられる個体群の考え方を取り入れた進化的なアルゴリズムを開発し、数値実験の結果、従来研究より大規模な問題で効果を確認することができた。この成果を、学会で発表するとともに、論文[1]として投稿、公表した。これに続き、さらに大規模な問題においても探索効果を上げることができるアルゴリズムとして、シミュレーテッド・アニーリング法を取り入れつつ近傍探索において隣接選好順位を考慮した近傍作成法を盛り込んだ解法アルゴリズムを開発し、物流関係や隣接選好関係がネットワーク状のデータ構造を持つ設備数100から169程度の例題において、最適解ないし準最適解を見出すなどの有効性を確認した。これらの成果は国内学会で発表するとともに、論文として投稿するため準備中である。また、研究の課題に含まれる内容として、多階層の設備配置問題についても先に取り組み、比較的小規模の問題では分枝限定法を改善することで、非常に素早く数え上げを可能にした。これについても、成果をまとめ論文を投稿中である。これらの成果は、平成19年度中に国際会議等でも公表する予定で準備を進めている。また、さらに大規模な問題のために、セルを階層的に大きな領域にわけて設備の大域的な割り当てを決定し、順次割り当てに修正を加えつつ、細かなセルにスケールダウンして局所配置を最適化することですぐれた配置を見出す方法を、現在、実験中である。そして、多階層設備配置問題のために、設備の設置階割り当て問題と、各階層における設備配置問題に分けて、2段階で探索を進める解法についても、現在、検討中である。 [1]鈴木,山本,中村,小原,北岡:設備配置問題解法のための個体群を用いた進化的なアルゴリズム,日本設備管理学会誌,Vol.18,No.2,pp.53-59(2006)
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Research Products
(6 results)