2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
井垣 伸子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40151253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊佐田 百合子 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (00351867)
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Keywords | メディアプランニング / 広告戦略 / 応用数学 / 数学モデル / 検索技術 / Web2.0 |
Research Abstract |
今年度は、メディアプランニング研究やそこでの予測を現実が超えている状況が続いている。その原因は、ネット広告の増加にある。2006年にネット広告費に費やされた国内広告費は前年度比29.3%増であり、テレビ、新聞につづく第三の広告媒体として、雑誌媒体と肩を並べた。かたや、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体における広告費は、2年連続で、4媒体すべてにおいて、減少している(朝日新聞2月21日より)。また、この急激な変化は、広告費の増大というだけでなく、広告のシステム自体をも変化させている。一口で言えば、「消費者自身がひとつの広告媒体として存在し始めている」のだ。あまりにも急激なこのような変化は、研究者だけが知るところではなく、一般市民が知るべき記事として、マスコミに取り上げられ続けている。 このような現状の中で、本研究の今年度の主なテーマは、最先端のクロスメディア配信技術に関する資料集めであった。このために、AXMEDIS(Leeds, UK)に参加した。ここでは、広告を出すプラットフォームの変革の方向性をみることができ、新しい広告出稿のモデルのあり方の知見が得られた。ここでのキーワードは、「検索」である。結論を言えば、検索は、セマンティック技術を使ったものとタギングによるものの、両方の長所を活かしながら併用していくのがよいと考えられている。また、もう一つの今年度のテーマは、Web2.0と総称される最先端ネット応用技術の習得である。このために、ひとつの小さなSNSの構築を試みた。この成果は、IEEE/WIC/ACN INTERNATIONAL CONFERENCE(Hong Kong, China)で発表し、好評を得た(次ページの2件目の論文)。ここでの検索にも、やはり、セマンティックとタギングの両方を採用した。SNSと広告は、今後は連携して動いていくことになるものと考えられる。
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