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2006 Fiscal Year Annual Research Report

体細胞クローンマウスの解析によるゲノム機能単位の探索

Research Project

Project/Area Number 18510168
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

幸田 尚  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (60211893)

Keywords体細胞クローン / ゲノム / エピジェネティクス / ゲノム領域 / 遺伝子発現調節単位 / 胎盤
Research Abstract

本研究は哺乳類における体細胞クローンにみられる種々の異常の原因と考えられる遺伝子発現の異常を詳細に検討し、そのことによって核移植による体細胞クローンの作出における、いわゆるゲノムのリプログラミングの特徴を明らかにするとともに、マウスゲノムにおけるエピジェネティックな遺伝子発現の調節単位をゲノムワイドに明らかにすることを目的としている。我々はマウス体細胞クローンでは外見上は正常に出生した個体において多くの遺伝子発現に異常が認められること、遺伝子発現の異常は個体ごと遺伝子ごとにばらついていることを明らかにし、この個体間での遺伝子発現の異常のばらつきのパターンを利用して、マウスのゲノム中に共通した遺伝子発現調節を受ける遺伝子クラスターを多数見いだした。
本年度はマイクロアレイによる遺伝子発現プロフィールの検討をさらに詳細に行うため、これまでGE Healthcare社のCodeLink UniSet mouse 10kを用いた実験をよりプローブ数の多いアレイを用いるための条件検討を行った。CodeLinkが製造中止になったことを受け、Agilent社のWhole Mouse Genome Oligo Microarray 4 packを用いこれまでよりより高感度でほぼ全ての蛋白質をコードする転写単位の発現プロフィールを解析できることを確認した。
また、これまで解析を行った時期よりより早い胎生10.5日前後の体細胞クローンマウスの胎仔、胎盤の形態学的な異常を詳細に検討し報告した。クローンの胎仔ではこの時期個体ごとに種々の臓器に多くの異常が認められた。一方胎盤では出生時に常に過形成が報告されていたが、着床後すぐはむしろ胎盤の形成不全が認められること、胎盤の組織のどの部分がクローン個体で失われているかによって、いくつかのパターンに分類されることが明らかとなった。これらの結果は出生時のクローン個体での遺伝子発現プロフィールとよく対応していると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Chorioallantoic placenta defects in cloned mice.2006

    • Author(s)
      Wakisaki-Saito N., et al.
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun. 349(1)

      Pages: 106-114

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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