2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物遺伝子の機能解析を効率化するアクティベーションタギング法の開発
Project/Area Number |
18510171
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
中島 敬二 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 准教授 (80273853)
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Keywords | シロイヌナズナ / 遺伝子 / アクティベーションタギング / トランスポゾン / 転写因子 |
Research Abstract |
本研究課題では、従来のGAL4/UASアクティベーションタギング系に改良を加えて第2世代型を作製する。昨年度までに新しいタギング系の作製に必要な3種類の植物形質転換用コンストラクト((1)35S-GVG,(2)HSP-Ac,(3)DsUASタギングベクター)を作製した。(1)と(2)は野生型シロイヌナズナ植物に導入し、それぞれ形質転換ラインを確立している。今年度はこれらの2種類のラインを交配し、35S-GVGとHSP-Acをともにホモにもつシロイヌナズナ植物を樹立した。これをアクティベーションタギングのホスト植物とすることとし、さらに世代を回して種を増やした。次に、実際にアクティベーションタギングラインの作製をおこなった。上記のホスト植物に、DsUASタギングベクターをfloral dip法により導入した。得られた種子をBasta耐性により選抜することで、形質転換植物ラインを得た。形質転換効率は約1%と見積もられ、目標とする1000個体のスターターラインは、約20個体のホスト植物を形質転換することで容易に得られることを確認した。今後、実際に熱ショックによりAcトランスポゾンの発現が活性化され、導入されたDsがゲノム上を転移することを確認する必要がある。これまでの成果により、第2世代型GAL4/UASアクティベーションタギング系の基礎となる技術を確立することが出来たので、今後はこれを利用して、新規な変異体のスクリーニングをおこなうことが出来る。
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