2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18510186
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
泉 俊輔 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 准教授 (90203116)
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Keywords | 香り受容体 / 膜トポロジー / 高等植物 / モノテルペノイド / 質量分析法 |
Research Abstract |
花(植物)も鼻(『香り受容体』)があって,においを嗅いでいる。 われわれは,プロテオミクスの手法を駆使することによって,『香り受容体』に関わっている蛋白質の相互作用の可能性をすべて網羅的に洗い出し,それを基に蛋白質ネットワークを解析した。 シロイヌナズナ培養細胞よりプロトプラストを調製し,これにカルボキシル基のグリシンアミド化およびアミノ基のアセチル化を行った。化学修飾の後,プロトプラストから蛋白質画分を調製する。これを(1)で作成した抗体を結合させた抗体カラムに通し,化学修飾を受けた受容体をアフィニティー精製した。抗体カラムはあらかじめ担体の表面をp-トルエンスルフォニルクロライドで活性化したビーズに(1)で調製した抗体を結合させることにより作成した。得られた修飾受容体をトリプシン消化の後,MALDI-TOF MSで測定した。 受容体は一般に細胞内でも原形質液と接触している。この領域を明らかにするために,プロトプラスト化させた細胞の細胞膜に(ペプチド)試薬(特許との関係により非公開)で穴を開け,これを低温下,超音波処理をすることによって,細胞膜のクラスタ構造を壊さないように「ソフトに」展開した。これを上記と同様な方法で化学修飾すると,細胞膜の内と外で水系に露出している部分の情報を得ることができる。この結果と上記の膜処理していない細胞で得られた結果とを比較することによって,受容体が細胞内で原形質液内に露出している部分の情報を得た。
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Research Products
(3 results)