2007 Fiscal Year Annual Research Report
神経メディエーターを介して作用発現する高次サポニンの探索とメカニズム解析
Project/Area Number |
18510194
|
Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
松田 久司 Kyoto Pharmaceutical University, 薬学部, 准教授 (40288593)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (90116129)
中村 誠宏 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (20411035)
|
Keywords | サポニン / 構造解明 / 生活習慣病 / Bellis perennis / Camellia sinensis / perennisaponin / floratheasaponin / 作用機序 |
Research Abstract |
平成19年度は,昨年度に引き続きインド,スリランカ,エジプト,ブラジルなどの植物資源ライブラリーの中から有望なサポニン生薬の選別を行うと同時に,昨年度までの研究で,有望な素材と考えられた素材から新規トリテルペンサポニン成分の単離と構造解明を行うとともに生活習慣病予防作用について実施した.1)デイジーフラワー(Bellis perennis,花部)や茶花(Camellia sinensis,花部)から peremisaponin 類や noratheasaponin 類,chakasaponin 類の構造を明らかにするともに,それらに小腸内輸送能元進,中性脂質吸収抑制作用を明らかにした.また,それらの作用機序として,リパーゼ阻害活性や胃排出能抑制作用が関与していることが明らかとなった.2)人参花部のエキスや主要サポニン ginsenoside Rd に胃粘膜保護作用を見出すとともに,新規 noralginsenoside 類の化学構造を明らかにした.その他,ロボフルーツからは lyconoside 類の化学構造を明らかにした. さらに,糖尿病に有効と伝承されている人参の主要サポニン類やアグリコンなどについて,3T3-Ll細胞を用いて PPARγ 様の分化促進作用等について検討した.また,floratheasaponin 類や chakasaponin 類などの薬理作用の作用メカニズムの解析を試みるなど,平成19年度の当初計画をほぼ達成したものと考える.
|