2006 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病予防素材としての利用の面からみた日本で保存される桑葉品種の遺伝資源活用
Project/Area Number |
18510206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
八並 一寿 玉川大学, 農学部, 助教授 (40182357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 敏 昭和薬科大学, 薬学部, 助教授 (10169352)
一田 昌利 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (40223101)
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Keywords | 桑葉 / α-グルコシダーゼ / 1-デオキシノジリマイシン / 品種 / 阻害 / 含量 / 糖尿病 / 遺伝資源 |
Research Abstract |
抗糖尿病活性の高いクワ品種を選抜し、その増産方法を確立することを目的とした。桑のαグルコシダーゼ阻害活性と1-deoxynojirimycin(DNJ)量を測定し、阻害活性と、DNJ含量の実態を調査した。さらに、保存品種の場所、株数、表示看板の整備、保存桑園の環境整備も同時に行い、遺伝子保存施設としての環境を整備した。調査した247品種の5月、7月、8月の葉のDNJ含量の平均±標準偏差は、0.052±0.029%(n=82),0.063±0.029(n=83),0.071±0.037(n=82)であった。8月の平均は、5月よりも、有意に増加した(p<0.05)。5月は、0.04〜0.06%の頻度が高かったが、0.14%以上は見られなかった。7月は、0.02〜0.04%の頻度が最も高く、3品種が0.14%以上であった。8月は0.06〜0.08%の頻度が最も高く、0.14%以上が4品種に見られた。阻害活性は、5月(n=111)が65.8±8.3%、7月(n=82)が62.1±11.9%、8月が(n=83)57.2±13.0であった。7月と8月の活性は、5月より高く(p<0.01)、7月の活性は、8月より高かった(p<0.01)。7月採集のカラヤマグワ系は、葉のDNJ含量と阻害活性の相関が高かった(r=0.901,r2=0.811,n=15)。他の系統の、7月の相関係数は、他の系統の5月や8月のそれらと比較して高かった。529試料の阻害活性の平均は62.3%で、60%〜70%の品種の出現率が最も高かった。系統別では、ヤマグワ系、カラヤマグワ系、ログワ系の主要3系統の阻害率の差異はない。季節的消長では、8月初旬採取が高く、8月30日、10月1日と季節が進むにつれて、阻害活性が低下した。葉位別では、上葉位ほど阻害率が高く、下葉位にいくにつれ、阻害活性が低下した。
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