2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520015
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松井 富美男 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (60209484)
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Keywords | 老人問題 / 長江師範学院 / 河南大学 / 老い像 / 生命倫理 / 日中共同研 / 報告書 / 国際学術検討会 |
Research Abstract |
本研究の締めくくりとなる本年度は、研究データの収集を継続的に行うと共に、年度末の報告書作成に向けて努力した。まず2008年5月23日に中国河南省開封市の河南大学を訪問して趙国権教授に会い、日中双方における現代の老人問題について意見交換をし,趙教授に「老い」に関する日中共同研究の協力者になってくれるように依頼し快諾。2008年6月24日には研究協力者の一人である長江師範学院の王官成教授が部局間協定調印のために来日。その機会に広島大学文学部にて「中国老齢化問題及びその対策」と題する公開講演をしてもらい、その通訳を同学院の王艶玲講師が務めた。研究代表者は2009年9月15日に中国重慶市の長江師範学院を訪問。同学院で開催された「中日老人問題の国際学術検討会」に出席し、「現代日本の老い像」と題する本研究の成果報告を行い、中国老人問題の専門家たちと議論をした。また翌16日には重慶市〓陵区酒店郷の「酒店老年公寓」を訪問して、中国農村部の老人ホームの実態調査をした。2008年12月下旬に研究代表者は、これらの研究成果をまとめた「老いの研究-生命倫理の観点からの老い像を求めて-」と題する論文を『広島大学大学院文学研究科論集』にて公表した。2009年2月3日に河南大学の趙国権教授を日本に招聘して、報告書作成に関する詳細な打ち合わせをすると共に「中国の老人観」と題する講演を広島大学文学部でしてもらった。2009年3月に研究代表者は、2008年3月29日に中国重慶大学で行った講演原稿に加筆修正したものを学術雑誌『ぷらくしす』に掲載した。そして2009年3月下旬に本研究の報告書を作成した。
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Research Products
(5 results)