2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520069
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
竹村 牧男 Toyo University, 文学部, 教授 (20175699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川部 達夫 東洋大学, 文学部, 教授 (40062872)
山田 利明 東洋大学, 文学部, 教授 (30104897)
吉田 公平 東洋大学, 文学部, 教授 (70036979)
宮本 久義 東洋大学, 文学部, 教授 (30408950)
渡辺 章悟 東洋大学, 文学部, 教授 (50277349)
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Keywords | 東洋思想 / 共生 / 日本近世社会 / 中国哲学 / 仏教思想 / インド哲学 / ヒンドゥー教 / イスラーム社会 |
Research Abstract |
今年度は、平成18年度より2年計画の研究の最終年度となった。この間、共生思想の歩みと特質について研究会等により共有し、さらに各々の専門分野においてその思想的立場に対しどのように関係し、また展開・貢献できるかを検証し、論文等の成果にまとめた。今年度の特筆すべき活動として、宮本が平成19年8月12日〜25日、「インドにおける宗教間対立と共生の実態調査」をインドで行い、デリーのシャーストリー大学で、サステイナビリティと共生思想を議論する国際セミナーを共催、発表もしたこと、また橋本が、同年8月23日〜9月9日、同じくインドで「ヒンドゥー教とイスラーム教の共生に関わる実地調査および文献調査」を行ったことがある。また竹村・渡辺は、カナダのカルガリー大学で開催された国際真宗学会で共生をめぐる研究発表を行った。また白川部は、福島・岐阜・新潟などに、証文等の文献調査等を行った。なお吉田は、新儒学を「ひきついで共生哲学を構築した中江藤樹に関し、『中江藤樹心学派全集』を編んだ。メンバーの日常の研究活動としては、東洋大学共生思想研究センターの月例研究会と合同で研究会を行い、さらに同センターが主催した公開講演会や公開シンポジウムに参加した。2年間の活動をふまえた研究報告書は、本年5月31日までに完成させるが、竹村・白川部・山田・吉田・橋本・後藤の各メンバーらが論文を執筆している。また後藤は、イスラームにおける共生の基礎資料となる文献『預言者伝』の訳註を、2009年度より4巻本として刊行予定である。この科研プロジェクトは今年度で終了するが、研究活動は共生思想研究センターでひきついで、さらに考察を深めて行きたいと思っている。
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