2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520115
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
柴田 勝二 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (80206135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村尾 誠一 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20200256)
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Keywords | 日本文学 / 比較文学 / 異文化交流 |
Research Abstract |
平成20年度はフランスの研究者を招き、11月にシンポジウムを開催することを主要な目的として運営をおこなった。結果としては11月8日に「内と外から見る日本文学」と題するシンポジウムをおこない、日本側から研究代表者と研究分担者に加えて、熊本大学より溝渕園子准教授を、フランスから国立東洋言語文化大学(イナルコ)よりアンヌバヤール・坂井教授、ミシェル=ヴィエイヤール・バロン教授、寺田澄江準教授、上田真木子准教授を、ボルドー大学より浅利誠教授を招き、計8名の発表者により、活気ある発表と討議がなされた。このシンポジウムの結果は、各発表者が発表を基として論文を執筆し、シンポジウムの報告とともに、2009年3月に冊子として印刷刊行した。 個別の活動としては、研究代表者柴田はフランス側と連絡を取りつつシンポジウムの運営に当たり、報告「中上健次の時空」をおこなうとともに、別掲にあるように、科研の研究テーマでもあった中上健次と村上春樹の比較研究をまとめた『中上健次と村上春樹--〈脱60年代〉的世界のゆくえ』を本学出版会より刊行した。 研究分担者村尾誠一は和歌注釈のあり方を通して、古典の精読とは何かを明らかにするという課題を発表原稿としてまとめ、シンポジウムにおいて「古典の精読とは何かを考えるために-和歌注釈は何を明らかにしようとしてきたか」という、討議の基調を形作る報告をおこなった。その後、会場での討論の結果を踏まえて、報告書の原稿を纏めた。また別掲にあるとおりの論文を発表した。
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Research Products
(5 results)