2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520117
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
黒石 陽子 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (40247268)
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Keywords | 草双紙 / 赤本 / 黒本 / 青本 / 黄表紙 / 合巻 / 豆本 / 上方絵本 |
Research Abstract |
・平成18年度より、平成20年度まで、研究代表者、連携研究者、研究協力者によって継続してきた初期草双紙の基礎研究(書誌調査、諸本調査、翻刻、注釈、内容分析)の成果を踏まえ、それらを総合的に捉える研究活動を行った。これらは近世中期に刊行され、広く享受された初期草双紙の内容を具体的に検討することで、近世中期文化の様相と性格を明らかにしようという研究の目的に基づく。 ・近世中期における草双紙の作り方を検討するために、初期草双紙における、絵の部分と言葉の部分との関係性について注目し、担当者がそれぞれの視点から研究した。 ・月1回の研究会を実施し、担当者の発表と討議を重ねた。また夏期に合宿を行い、研究内容の精度を高めるととともに、論文執筆についての準備を行った。 ・研究会での検討の成果をもとに各自論文を作成し、「近世中期文化を視野に入れた初期草双紙の総合的研究」研究成果報告書を作成し、印刷製本した。さらにそれらを関係研究者、及び関係公共機関に送付し広く公開するとともに、関係研究者からの指摘を受け、それらをもとに、今後の課題を明らかにした。 研究成果報告書の内容は下記の通りである。 「初期草双紙における「石橋山伏木隠れ」の描かれ方について」黒石陽子、黄表紙『軍法伊澤硯』の典拠依拠の内実と絵の描かれ方について 三好修一郎、「赤本『兎大手柄』の絵」 加藤康子、「草双紙に描かれた紫式部-その独自性と影響関係-」 有働 裕、「黄表紙『敵討鞍馬天狗』の絵」 細谷敦仁、「富川房信の敵討物に見られる絵の工夫」 細谷敦仁、「草双紙の絵-黒本『〔周防内侍〕』-」 檜山裕子、「〔『相そう〕』の絵と咄を立ち上げる挿絵の役割」 杉本紀子、「『藤原のちかた』にみられる絵の効果」 佐藤智子、「黒本『新板 若恵比寿吉例之釣初』における物語と絵画化の発想」 大橋里沙、「払子太子と達磨-読み手に人物を想起させる構図-」 大橋里沙、「黒本『須磨浦青葉笛』画中の平敦盛像」 ジョナサン ミルズ、「黒本『〔女三宮簾の追風〕』の絵」 徳永結美、「『〔京みやげ〕」の絵の描かれ方について 朴 順花
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Research Products
(3 results)