2007 Fiscal Year Annual Research Report
近代東海地域能楽資料の収集と整理-他の「伝統芸能」との交流
Project/Area Number |
18520142
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
飯塚 恵理人 Sugiyama Jogakuen University, 文化情報学部, 准教授 (00232132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 邦弘 椙山女学園大学, 現代マネジメン学部, 准教授 (80174001)
鳥居 隆司 椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (90207663)
一色 忍 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (60121373)
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Keywords | 東海地域 / 伝統芸能 / 能楽 / SPレコード / デジタル化 / インターネット |
Research Abstract |
(1)能楽愛好者が所蔵するSPレコードの収集・整理とデジタル化を行い、観世元滋の音源を中心に、飯塚研究室ホームページ「恵理人の小屋」より配信した。 (2)謡曲と愛好者の重なりの大きい芸能であった長唄・筝曲・義太夫のSPレコードを整理し、NHKテクニカルサービスに委託して昨年度デジタル化した音源をホームページ「恵理人の小屋」より配信した。 (3)「鳳の会」「伝統芸能上演会」「伊勢市一色能」など、東海地域の芸風の特徴を持つ催しを業務用デジタルビデオカメラで撮影し、保存した。 (4)筧鉱一(能楽大倉流大鼓方)、岩田律園(尺八演奏家)、虫鹿竹雄(長唄愛好者)など、戦前の名古屋の能楽界、邦楽界を知る古老にインタビューを行い、記録した。 (5)戦前のSPレコード、新聞等の調査から、昭和初期には尾張藩の御用商人の系統を引く伊藤次郎左衛門家、関戸家等が独力で能を維持する事は難しくなっており、同時に新興の知識人階級が台頭して、能楽の後援者の質が変化してきた事、ラジオやレコードが知識人階級への普及の速度を速めた事をまとめた。(業績雑誌論文3「昭和初期の名古屋能楽界」)
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Research Products
(6 results)