2006 Fiscal Year Annual Research Report
1910-1930年 <日韓・韓日>文学交流の歴史-<移入」という視座から-
Project/Area Number |
18520154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
奥田 浩司 岐阜工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (90185538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
團野 光晴 国立石川工業高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (60280377)
寺田 達也 金沢学院大学, 文学部, 助教授 (80329440)
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Keywords | 日韓 / 植民地 / 朝鮮統治 / 朝鮮基督教 / 現代 / 吉野作造 / 民本主義 / 朝鮮語雑誌 |
Research Abstract |
会議・研究会の大まかな状況について報告する。平成18年度には、全部で4回の会議をおこなった。そのうち、日韓・韓日合同でおこなったのは、平成18年8月、19年2月の2回である。次に研究の進捗状況について報告する。平成18年の夏期に、研究代表者である奥田が、ソウルの延世大学図書館において、ほぼ3週間の期間にわたって調査した。同時に、ソウルにおいて研究会を開催し、研究分担者、研究協力者それぞれの研究内容について発表し、討議した。研究会に参加したのは、韓国側からは金希貞、孫知延、柳利須の3名、日本側からは、奥田、團野光晴、寺田達也の3名である。研究発表、討議は多岐にわたるものであったが、問題点として浮かび上がったことは、日本に留学していた朝鮮の青年留学生をどのように捉えるのかということであった。その他、検討したことは、雑誌・機関誌のデータベースを作成するにあたって、著作権をどのように処理するのかということである。 平成19年2月に日韓・韓日合同の研究会を再びおこなった。主として考察の対象となったのは、朝鮮基督教青年会の機関誌『現代』および吉野作造との関わりについてである。朝鮮基督教青年会に所属していた青年知識人たちは、吉野作造の主唱する「民本主義」に関心を示していた。研究会では、『現代』について討議し、さらには吉野の「民本主義」についても考察を加えた。 最後に、具体的な研究成果について報告する。研究論文については、奥田浩司「研究ノート「文化政治」期の朝鮮語雑誌研究」(『金沢大学国語国文』32号2007年)團野光晴「「エグザイル」の可能性-(日韓・韓日)文学交流研究にむけて-」(『金沢大学国語国文』32号2007年)である。研究発表については、寺田達也「「二葉亭四迷と東アジア・ロシア」(第四回日韓合同日本近代文学研究会 於福井大学教育地域科学部 平成十八年十一月二十七日)である。
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Research Products
(2 results)