2008 Fiscal Year Annual Research Report
1910-1930年〈日韓・韓日〉文学交流の歴史-移入」という視座から-
Project/Area Number |
18520154
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
奥田 浩司 Ishikawa National College of Technology, 一般教育科, 教授 (90185538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
團野 光晴 国立石川工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (60280377)
寺田 達也 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (80329440)
梶谷 崇 北海道工業大学, 未来デザイン学部, 准教授 (10405657)
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Keywords | 日韓 / 植民地 / 朝鮮統治 / 朝鮮基督青年会 / 文化統治 / 国際研究者交流 / 韓国 |
Research Abstract |
平成20年8月4日から27日にかけて、研究代表者である奥田が延世大学図書館において機関誌『現代』の調査をおこなった。調査の中心となったのは、「卞熙〓」の「民本主義〓精神的意義」である。この調査が有意義であるのは、卞熙〓が吉野作造と関わりがあることによる。調査の結果については、「『現代』の「民本主義」-文化統治期の朝鮮語雑誌研究-」という題の論文にまとめて『金沢大学国語国文』に投稿し、掲載された。その他、奥田が『韓国雑誌概観〓号別目次集』(金根株)を基に、文化統治期の朝鮮語雑誌一覧表を作成した。研究分担者である團野光晴が、「過程としての和解-朴裕河『和解のために』の問題-」を『金沢大学国語国文』に投稿し、掲載された。本論文は、朴裕河『和解のために』についての書評論文である。研究協力者である金希貞が『金沢大学国語国文』に論文「有島武郎と韓国文学(二)-1920年代初期の朝鮮における「小さき者へ」の受容-」を投稿し、掲載された。本論文は、1920年代の朝鮮文学における有島武郎の「小さき者へ」の受容について考察したものである。研究協力者である柳利須が『有島武郎研究』に「韓国近代文学における有島武郎の『宣言』-廉想渉『お前たちは何を得たのか』を中心に-」を投稿し、受理された。本論文は、廉想渉の『宣言』受容を明らかにし、植民統治下における受容の問題について考察したものである。柳利須が廉想渉の「闇夜」を日本語訳(部分訳)した。研究協力者である孫知延、柳利須が共同で文芸同人雑誌『廃墟』の解題を作成した。
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