2008 Fiscal Year Final Research Report
Moglichkeiten der 〈narrenhaften〉 Perspektive in der neueren Faust-Forschung
Project/Area Number |
18520160
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
TANAKA Iwao Hirosaki University, 人文学部, 教授 (70091618)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Keywords | 道化 / 喜劇性 / 譜誰 / トリックスター |
Research Abstract |
『ファウスト』の「道化性」との関連で3つのプロローグの構成的な意義を解明した。具体的には、(1) 「天上の序曲」で打ち出された「道化」としてのメフィストと、ゲーテが「ひじょうに真面目な譜誰」と呼ぶ『ファウスト』の独特な性格とが一体のものであること(2) バロック劇の「世界劇場」の形式を借りた「道化性」によってはじめて、真にアクチュアルな問題を取り扱うことが可能になり、それによって『ファウスト』の「近代性」もまた保証された、こと等である。
|
Research Products
(4 results)