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2007 Fiscal Year Annual Research Report

メアリ・ウルストンクラフトに見られる女性と自然の相互隠喩表象の研究

Research Project

Project/Area Number 18520163
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

石幡 直樹  Tohoku University, 大学院・国際文化研究科, 教授 (30125497)

Keywords英文学 / ロマン主義 / 自然観 / ジェンダー / フェミニズム
Research Abstract

本研究では、「女としての自然」あるいは「自然としての女」の隠喩表象を、女権論者ウルストンクラフトの作品中から抽出し、ウルストンクラフトの女性論研究とロマン派的近代自然観研究の融合を試み、それらの理解に新たな光をあてる分析を行っている最中である。
男は母性あってこその再生産の原理を直観し、それが途絶えることを無意識に恐れ、自然の中にそれを保証する表象を見いだそうとした。同時に、その恐れの不可知の根元である「女」を忌避し嫌悪し抑圧した。個体ではなく種としての肉体の消滅の恐怖が、自然のなす生/性の営みを希求させ、その生への願望の凝集したものが「女としての自然」の表象であると考えられる。
平成19隼度はウルストンクラフト、英国ロマン主義と自然観、環境批評などに関連する図書・資料を購入して、関連著作や資料の分析と解釈を進めた。直接の研究対象は『北欧紀行』となり、その研究活動の一部として、同旅行記の翻訳に取り組み、下訳の推敲と校正をしている。この作業には、国内の研究者にリサーチ・アシスタントとして参加してもらい、意見の交換をしながら進めている。著作と資料の分析以外にも、資料収集を目的とした国内出張を行った。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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