2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520168
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉原 ゆかり University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (70249621)
|
Keywords | 英米文学 / 文学一般 / 蒐集文化 / 16世紀 / 17世紀 / 18世紀 / 東アジア / 旅行記 |
Research Abstract |
本年度は、研究課題を時代的にも地理的にもテーマ的にも大きく展開させていく契機をっかむことができた。これは8月20日、筑波大学で開催した研究集会がもたらしたものである。荒木正純(白百合女子大学)、箭川修(東北学院大学)、吉田直希(小樽商科大学)川田潤(福島大学)、梶(川田)理和子(山形県立保健医療大学)、霧島慶邦(福島大学)、ロバート・ティアニー(イリノイ大学、筑波大学外国人特別研究員)および都内大学院、筑波大学大学院で学ぶ学生を集めて、研究集会を行った。吉原は『好奇心の文化史』として発表を行った。当目の討議から、本研究課題を、以下のような方向性へ展開させていく可能性が大であることが確認された。1動物誌、科学誌、医学史研究2パトロン制度研究3ツーリズムの誕生4女性コレクター5ヨーロッパ・アフリカ交易6初期エスノロジー7空想旅行記8ヨーロッパ・アジア文化交流9大衆むけ見世物文化。蒐集文化研究は、16世紀〜18世紀のヨーロッパ文化地図を理解するために必須のものであるのみならず、ヨーロッパとアフリカやアジァとの文化交流や、文学ジャンルの発生、女性文化、大衆文化を、グローバルかつ学際的な視点から理解するためのも、大きな重要性をもっていることが明らかになった。来年度が本研究の完成年度であることを鑑み、来年度英語での論文集発行へ向けて、寄稿予定者との意見交換、出版準備、資料収集を行った。大学院生教育指導を兼ねて、大学院生を情報・資料整理に積極的に雇用し、大学院生教育の面からも、当課題執行のうえからも、大きな成果を得た。
|
Research Products
(3 results)