2007 Fiscal Year Annual Research Report
「分離独立文学」を中心素材とずるインド英語文学の全体像の構築
Project/Area Number |
18520228
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
大平 栄子 Tsuru University, 文学部, 教授 (20160616)
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Keywords | 英語 / 文学 / インド |
Research Abstract |
[基礎資料の収集] 1.前年度に引き続き、現在までに出版されている分離独立文学テクストおよび映画・テレビドラマを収集した。特に最新の資料に留意した。International Center Library,National Library,Sahitya Libraryにおいて絶版図書を閲覧・文献複写した。 2.コルカタを中心とした地域と、デリー地区において分離独立についての体験者から伝えられた物語について聞き取り調査を行った。 [共同研究の実施] 1,この課題に関連する研究を行っているインドの研究者である、Malashri Lal教授やSanjukta Dasgupta教授らと、共同研究に関する打ち合わせを行った。 [分析と考察] 1,分離独立に関する最新の歴史研究を検討し、争点になっている会議派の位置づけなどについての新たな視点が見られるかを検討した。 2,分離独立文学が、インド英語文学・英語文学史全体の中において極めて重要な位置を占めることを確認した。このことについて、「分離独立文学研究の動向と課題」というテーマで論文を執筆中である。また、Hawaii International Conference on Arts and Humanitiesにおいて最新の分離独立文学テクストであるAbout Daddyを分析し、研究発表(2008年1月)し、それを"A Quest for Identity and an Epiphany about Love:About Daddy,a Partition Novel"としてまとめ、Hawaii International Conference on Arts and Humanities Proceedings(CD-Rom)に発表した。 3.分離独立文学の最も重要なテクストの一つであるIce-Candy-Manについて、分離独立文学全体に占める独自な位置について分析し、「分離独立文学としての『アイス・キャンディマン』-アイス・キャンディマンと三人の女たち」としてまとめたものが、『ザルツブルグの小枝』(柳五郎編大阪教育図書)に掲載された。
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Research Products
(2 results)