2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルセル・プルースト受容研究:初期批評から文学史形成まで
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18520252
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Research Institution | Tezukayama Gakuin University |
Principal Investigator |
禹 朋子 Tezukayama Gakuin University, リベラルアーツ学部, 教授 (30309364)
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Keywords | フランス文学 / マルセル・プルースト / 受容研究 / 文学史 / 文芸誌 / 文芸新聞 / 文芸批評 |
Research Abstract |
1.関連図書、新聞・雑誌記事の書誌データベースの補完・修正を引き続き行い、現時点での書誌を完成させた。昨年来の手法に加え、予算の都合上、平成20年度に実施できなかったAssociation pour la Conservation et la reproduction photographique de la Presse (略称A.C.R.P.P)への複写依頼を実施した。最終リストには1913年から1954年までにフランス本国で発表されたレフェランスをできる限り網羅するようつとめ、これに外国のものをセレクトして加えた。リストアップ資料のうち閲覧・入手できないものが一部残ったが、書誌情報の不足、あるいは不備によると考えうるものは削除し、未入手であるが存在が明白であるものはその旨記して残した。完成した書誌は約1800件の情報を含み、うち未入手のものはおよそ3パーセントである。文学研究専門誌だけでなく、一般紙・誌も含めていること、情報の正確さ、対象期間の長さという点において、既存の書誌を上回り、他の研究者にとっても有用な資料が完成したと言えよう。 2.書誌の一部は別途記載の大学紀要掲載論文に発表し、併せてその分析を行った。またプルースト批評と精神分析の受容については別記のとおり口頭発表を行った。この内容はプルースト専門誌へ掲載された。さらに、フランスにおけるドストエフスキーの受容とプルースト批評の関連についても論考をまとめた。この内容は2009年4月19日の日仏シンポジウム「プルーストとその時代:小説生成の文化的コンテクスト」において発表した("Dostoievski dans la Recherche: les enjeux internes et externs"、於東京日仏会館、本報告書作成時点で実施済み)。内容はコロックのプロシーディングとして出版予定である。
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Research Products
(3 results)