2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Literary Situation in Tunisia
Project/Area Number |
18520257
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Literatures/Literary theories in other countries and areas
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
AOYAGI Etsuko University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (70195171)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2009
|
Keywords | フランス語圏文学 / マグレブ文学 / チュニジア / 多言語状況 / 世界文学 |
Research Abstract |
1956年にフランスから独立したチュニジアは、アラビア語とフランス語の二言語併用国家であり、文化的にも社会・経済的にもアラブ世界とヨーロッパ世界の両方に属すると言ってよい。こうした多言語併用の多文化地域の文学活動についてはこれまで研究がきわめて薄弱であった。旧フランス植民地としてもフランスにとっての重要度がアルジェリアなどに比べると低いチュニジアは、とくに文学研究の対象となりにくかった。この研究では、ヨーロッパへの移民作家よりも、むしろ現地で活動する作家とその作品に重点をおき、チュニジアにおける歴史的な文学状況の変遷、言語状況の変化、出版状況などを検討する。これによって、旧来の文化的な大国家を標準として考える文学の捉え方を改めるための契機とする。
|
Research Products
(5 results)