Family and Gender in the New Prose of Ming-Qing Dynasty

2008 Fiscal Year Final Research Report

• Project/Area Number: 18520268
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: Literatures/Literary theories in other countries and areas
• Research Institution: Nara Women's University
• Principal Investigator: NOMURA Ayuko Nara Women's University, 文学部, 教授 (60288660)
• Project Period (FY): 2006 – 2008
• Keywords: 中国文学 / 明清文学 / 古文 / 非古 / 帰有光 / ジェンダー / 家族

Research Abstract

明清時代には、文人が自らの家族の女性を描写する新しい文体の散文が流行する。しかし、これらは「載道(儒教思想を体現する)の文」や「天下国家を論ずる文」を重んじる文学観の立場からは「非古」(非伝統的・卑俗)だとして研究の対象とされてこなかった。本研究では、明の帰有光らの作品を中心に、ジェンダーの視点から家族や女性を描く散文を再評価し、「非古」の文の流行の背景に、明から清にかけての文人の文学観の変容があることを明らかにした。

Research Products

• [Journal Article] 明清散文中的女性與家庭暴力書爲 (2008)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Journal Title: 近代中國婦女研究 16号 Pages: 209-225
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] ジェンダー研究を通じて実現した台湾清華大学との交流協定について (2008)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Journal Title: 奈良女子大学アジアジェンダー文化学研究センターニュースレター 7号 Pages: 16
• [Journal Article] 中國士大夫のドメスティック・バイオレンス-出嫁の女の虐待死と父の哀哭- (2007)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Journal Title: 奈良女子大学文学部研究教育年報 3号 Pages: 1-16
• [Journal Article] ジェンダー言語文化プロジェクトのあゆみ (2007)
  • Author(s): 野村鮎子・高岡尚子, ほか
  • Journal Title: 奈良女子大学文学部研究教育年報 4号 Pages: 19-22
• [Journal Article] 長安の記憶-周縁によるみやこの文学イメージ (2007)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Journal Title: 古代日本形成の特質解明の研究拠点報告集 14号 Pages: 88-103
• [Presentation] 明清散文如何書寫家庭暴力與女性 (2008)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Organizer: 明清文學文化中的秩序與失序國際學術研討會
  • Place of Presentation: 台湾中央研究院中國文哲研究所
  • Year and Date: 2008-08-30
• [Presentation] 非古的開展與女性 (2007)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Organizer: 百年論学
  • Place of Presentation: 台湾政治大学
  • Year and Date: 2007-06-02
• [Book] 歸有光文學の位相 (2009)
  • Author(s): 野村鮎子
  • Total Pages: 488
  • Publisher: 汲古書院
• [Book] 明代における非古の文体と女性, 松村昂編『明人とその文学』
  • Author(s): 野村鮎子
  • Total Pages: 25-56
  • Publisher: 汲古書院