2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18520285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Jumonji Junior College |
Principal Investigator |
東 聖子 十文字学園女子大学短期大学部, 文学部, 教授 (20060717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 マリ子 山口大学, 教育学部, 助教授 (30363089)
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Keywords | 比較文学 / 国際ハイク / 歳時記 / 詩的語彙 / エスニシティ / 国際情報交換 / 多国籍 / データーベース |
Research Abstract |
●平成18年度の研究実績の概要・報告 1年目は、本研究におけるすべてにおける<準備期間>であった。特に、日本人のプロジェクトのメンバーは、隔月に研究会を行い、資料の概要、各自の研究予定の報告、研究史の確認などについて、意見交換をした。また、海外のメンバーをむかえて、ディスカッションをおこない、神田の古書会館へ同行できたことは、収穫であった。そして、偶然に西欧領域にかかわる新メンバーに出会えたことも、研究の進展であった。しかし、メンバーの突然の辞退に、プロデューサーとしては、新しい組織構成を行った。その際、多くの他分野の最先鋭研究者の方々に、貴重なアドバイスをいただき、テーマと方法について、補強することができ、感謝している。 I 東アジアの文化圏についての歳時記研究。 アジアの研究者の、それぞれのテーマの設定をメールなどで熟考しつつ、ほぼ決定をした。中国の研究者については、若干の変更があり、手間取った。実際の論文の執筆は、平成19年になる。漢俳学会の劉徳有会長が来日され、講演会を開催された。漢俳学会成立後の有益な内容であった。また、葛飾吟社(日本における漢俳・漢詩結社)主宰の中山栄造氏からは、多大なご指導をいただいた。 II 欧米の国際ハイクについての基礎的作業。 各国について担当のメンバーが、先行論文を学び、現状の資料を収集し、各自のオリジナルなテーマを獲得するべく、研究を開始している。 III データー・ベースの準備。 国文学研究資料館や国立国会図書館その他において、2000〜3000の歳時記の参考文献を検索した。そのほか、国際ハイクについての参考文献の収集方法については、各メンバーが準備作業をしている。 IV ディスカッションとインタビュー V 隣接分野の研究と関連論文の作成 研究代表者である東聖子は、俳文学会東京研究例会において、2006年7月に青山学院大学で、「近世歌謡の『松の葉』における四季の詞」について研究発表を行った。その後、研究を継続している。また、関連の論文として、俳諧の本質的な理念である「滑稽」の論文を執筆した。四季の詞と滑稽は、必須のテーマである。 ★2年目は、各メンバーが最先鋭のオリジナルなテーマの論文を、確実に執筆することを確約したい。
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Research Products
(1 results)