2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジア言語における「動詞と名詞の連続性」に関する認知類型論的対照研究
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18520290
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀江 薫 Tohoku University, 高等教育開発推進センター, 教授 (70181526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
パルデシ プラシャント 神戸大学, 文学部, 講師 (00374984)
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Keywords | 主観性(主観化) / 間主観性(間主観化) / 文末名詞化構文 / 受動構文 / 授受構文 / 他動性 / 談話・テキスト機能 / 第二言語習得 |
Research Abstract |
平成19年度は、以下の研究活動を行った。 (I)日韓語の名詞化構文の談話機能に関する認知類型論的研究:日韓中国語の文末名詞化構文の談話・テキスト機能に関して、The University of Wisconsin-Milwaukee Conference on Formulaic Language(2007年4月、米国ウィスコンシン大学)、国際語用論学会(スウェーデン国イエテボリ市)、第6回International Conference on Practical Linguistics of Japaneseにおいて口頭研究発表を行った。また、Journal of Historical Pragmatics8巻、『月刊言語』2007年11月号に日韓語の名詞化構文の認知類型論的対照研究、Studies in Pragmatics9巻に日本語、韓国語、中国語の主観性・間主観性に関する認知類型論的対照研究の研究論文を発表した。(II)主観性の観点からの受動構文・授受構文、他動性、文法化の認知類型論的研究:日韓語、中国語・マラーティー語の受動構文・授受構文の主観性の観点からの対照研究論文を発表し、日韓語の受動構文の認知類型論的研究論文をJapanese/Korean linguistics 15 (CSLI)に発表した。また、日本語、韓国語、中国語、ベトナム語、マラーティー語の他動性に関する言語類型論的研究論文を『他動性の通言語的研究』(くろしお出版)に2件発表した。2007年9月には日本認知言語学会年次大会においてE.Traugott教授を招聘して日本語の文法化、意味・語用論変化の方向性に関するワークショップを企画した。 (III)第二言語習得の観点からの認知類型論的応用言語学的研究:名詞修飾(関係節)と、モダリティ表現を対象として、日英語、日中語の類型論的相違が第二言語習得にどのような影響をもたらすかを認知言語学的観点から考察し、国内外(日本・韓国・香港)の学会で発表し、論文化した。
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Research Products
(20 results)