2006 Fiscal Year Annual Research Report
言語使用実態に基づくドイツ語動詞データベースの構築
Project/Area Number |
18520294
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
清野 智昭 千葉大学, 言語教育センター, 准教授 (10226623)
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Keywords | ドイツ語 / データベース / 使用実態 |
Research Abstract |
本研究は,ドイツ語の基本動詞を対象にその使用実態に基づいてデータベースを構築することを目的としている。研究初年度の18年度は,特に使用頻度が高いと思われる600語をデータベース化するのが目標であった。これに基づき,4月から一つの動詞につき,平均300の用例を収集し始めた。すべて,IDS (Institut fur Deutsche Sprache)が提供するCOSMASIIをオンラインで使用した。方法は無作為抽出であるが,想像したよりも遙かに多く,収集目的に外れる例がヒットし,それらを除外し,収集目的にかなった元データを作成にすることに多大な時間を要することが判明した。そのため,本年度は元データの作成に多くの時間を取られ,各文成分に,形態的特性(品詞属性など),統語的特性(格形,文における位置など),意味的特性(指示物の特性など)を付与するほか,文全体に語用論的特性(発話状況,発話行為など)を付与したデータベースとして完全な形になっているのは年度末で100語程度にすぎない。本作業に研究補助者計3名を合計約230時間使用したが,これではかなり作業の進捗が悪いので,次年度は大幅に増加する予定である。 平成18年度は,8月の日本独文学会語学ゼミナールにおいて,本研究で集めたデータをもとに道具格の実現についての研究報告を行った。現在,その成果を論文にまとめている最中である。また,研究の方向性について特に東京外語大学の在間進教授を中心としたメンバーと意見を交換した。
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