2006 Fiscal Year Annual Research Report
移行経済におけるアングロ・アメリカ文化の影響とロシア語新語彙の研究
Project/Area Number |
18520315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
斉藤 久美子 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (80205640)
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Keywords | 外国語 / ロシア語 / 移行経済 / 市場経済 / 英米文化 / 資本主義 / 社会主義 |
Research Abstract |
1991年、ソ連邦崩壊後、市場経済への移行が進むなかで、ロシア語語彙は確実に英米文化の影響を受け変化している。それは、経済、経営、税制、金融、会計等の金融インフラに関わる分野だけでなく、コンピュータ技術の発展の中で変化している。 平成18年度は、特に移行経済におけるロシア語のそれらに関わる専門用語について,基本的な言語の意味を考えるために、ディベート研究のなかでの著作を執筆した。「会計学」と表題にあるのは著者の専門が会計学であるためであり、内容は多岐にわたっている。 それと同時にまだ、著作には現れていないが、平成18年度の研究実績は以下の諸点である。 1)特に金融インフラの変革にともなって、金融・法制といった関連分野において変化が著しい。それは、市場経済移行のなかで実態としての制度自体が、欧米化し、まさにビジネスのであるが故に、語彙自体が社会主義時代のものと厳密に区別される必要があるからである。 2)移行経済期におけるロシア語語彙の変化という観点では社会主義経済へ移行した時代の研究も必要となる。そのような問題意識をもちながら、研究を行っている。 3)金融インフラのなかでもいままで、ロシアの経済、会計制度についてのそれ自体の考察が必要となっている。平成18年度には一度、ロシアに出張し、現地で、資料収集や意見交換を行った。現地のロシア人研究者や実務家らからは、日ロの経済協力、及び日ロの友好のために、本研究の成果を大きく期待され、非常に協力的であったため、大きく成果を上げることができた。 以上の成果を踏まえて、平成19年度は本研究を発展させ、市場経済移行期におけるロシア語語彙の変化について報告書にまとめていく。
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Research Products
(1 results)