2007 Fiscal Year Annual Research Report
女性ボクシングトレーナーによる「男性専用」動詞命令形の文脈に埋め込まれた機能
Project/Area Number |
18520328
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
岡田 みさを Hokusei Gakuen University, 経済学部, 准教授 (90364215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳町 智治 北海道大学, 留学生センター, 准教授 (60301925)
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Keywords | 男性語 / 動詞命令形 / ジェンダー / 相互行為分析 / 学習 |
Research Abstract |
2006年度に引き続き、伝統的な日本語言語学において「男性語」とされてきた「打て」などの動詞命令形について、使用される談話文脈、及び命令形の機能の観点より分析した。今年度も新規データは収集せず手持ちの470分の会話データに焦点をしぼった。成果として、「Japanese Applied Linguistics:Discourse and social perspectives」という本の一章として「When the coach is a wowan:the situational maeanings of so-called masculine directives in a Japanese boxing gym」という表題の論文を仕上げ2007年1月、編者に著者最終校正を提出することができた(2008年夏にContinuum International Publishing Group Ltdより刊行予定である)。 また上記研究と同じデータ、同じ方法論から発展した別の研究として、「ボクシングジムでの学習における相互行為」について今年度考察を試みた。成果として、第20回社会言語科学会研究大会においてワークショップ「インストラクション場面における『職業的/専門的な見方』とその組織化の様相」を組織し、その企画責任者となった。 上記2つの研究を支えるデータ編集処理作業として、今年度は専門家に依頼して静止画像取り出し及び画像加工を行い、上記の英文論文及びワークショップに使用した。また文字化作業としては、研究補助者によるデータ書き起こし作業を進めた。研究の方法論的課題、データ分析、分析結果の考察については米国ウィスコンシン大学の森順子教授、カリフォルニア大学ロサンジェルス校のCharles Goodwin、MarjorieH.Goodwinの両教授より、ご指導をいただいた。2008年度は分析の一層の精緻化を目指したい。
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Research Products
(1 results)